テニスを行うことの種類は種種あって、それぞれ特徴があります。コートの材質の違いでボールの反発力や運動特性が変化したりするので、この材質は得意だとか、この材質面は相性が悪いといったことが選手によって出てくるのですね。テニス観戦をしていると選手の表情にこれが表れます。使われている表面材質は主に5つあって、ハードはセメントやアスファルトを使い、合成樹脂でコーティングして作られています。
土のコートよりボールのスピードが速くなる傾向があり、速いサーブとストロークなどには有利といえるものです。またイレギュラーバウンドが発生しにくいことも特徴のひとつです。クレーは土を固めた上に砂を表面にまいたもので、ハードよりは球足は遅いけれど、足場が踏ん張りにくくすべりやすいため、独特のフットワークを要求されます。それでショットがなかなか決まらずラリーが多くなる傾向があり選手は体力を要求されます。グラスは自然芝を使っていますので球足がもっとも速くなり、またボールのバウンドも低く速いです。
また手入れをしっかりしていないとイレギュラーバウンドしやすい特徴もあって、攻撃的なサーブの得意な選手が有利といわれています。屋内コートは木材、セメント、カーペット、人工芝などを使って表面を形成しています。自然芝を使ったものよりも球足が速くなる傾向があります。砂入り人工芝は日本のテニスでよく使われていて、天候に左右されない利点があります。こういった違いによる特徴を知っておくと、この大会はサーブ選手が上位に来るぞとか、ショットの得意な選手が勝ちあがってくるなどと予想をしやすくなりテニス観戦もなお面白くなるのではないでしょうか。